「最近ご飯を食べているとむせたり咳が出たりする」「噛んだり飲み込んだりするのが大変になってきた」などの症状はありませんか？少しでも当てはまるようならお口の筋力の衰えによるものかもしれません。そこで今回はご自宅でできるお口のトレーニング、パタカラ体操をご紹介したいと思います。

パタカラ体操は「パ」「タ」「カ」「ラ」を発声しながら食べるために必要な筋力を鍛えます。

「パ」の音は唇をしっかり閉じて発音します。唇を閉める筋力を鍛え、食べ物を口からこぼさないようにします。

「タ」の音は舌を上あごにしっかりくっつけるように発音します。食べ物をしっかり押しつぶしたり飲み込んだりできるようにします。「タ」の発音は上あごから下あごへ舌を打ちつけることで舌の筋肉トレーニングにもなります。

「カ」の音は喉の奥に力を入れ喉を閉めることで発音します。筋力が弱まると飲み込みが難しくなるので誤嚥をせずに食べ物を食道に送るトレーニングになります。

「ラ」の音は舌をまるめ舌先を上の前歯の裏につけて発音します。食べ物を喉の奥へと運ぶための舌の筋力トレーニングができます。

まずは大きな声で！ハッキリと！意識して声に出して発声してください。

慣れてきたら少しずつ早く、繰り返し発声するとより効果的です。

運動前の準備運動と同じでお食事前に体操する事で口や舌の動きが慣れて食事がしやすくなります。