以前コロナウィルスの感染予防に口腔トータルケアとしてうがいを推奨しましたがうがいの効力は歯周病の予防や改善、感染症リスクを下げ、結果、様々な病気のリスクを下げる事が可能になります。
お口の中は、歯の表面積が25%で、舌や喉などの粘膜が75%を占めます。つまり、歯だけ磨いただけでは、口の中が完全にきれいになったとはいえません。つまり舌磨きや長めのうがい(30秒以上)をしっかり行うことも大切なのです。
口腔環境と全身疾患の密接な関係についても少しご説明させていただきます。
まず心臓疾患。
心臓に血液を送る冠動脈が動脈硬化によって狭くなったり、動脈が完全に詰まってしまったりするのが心筋梗塞です。
動脈硬化の原因は、不適切な食生活や運動不足などの生活習慣はもちろんですが、歯周病が原因となる場合もある事が分かってきました。歯周病菌が歯ぐきから血管に侵入し動脈硬化を誘導する物質が出て血管内を詰まらせることがあるのです
次に脳梗塞
脳へ血液を送る血管が詰まってしまうのが脳梗塞です。心筋梗塞同様、歯周病菌が血管内に入る事が原因になる事があります。歯周病の人はそうでない人の2.8倍も脳梗塞になりやすいというデータもあります。
次に糖尿病
糖尿病の影響で歯周病が発生する、ということは以前から知られていました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯周病にかかっている人が多いというデータも出ています。
また、最近では歯周病が糖尿病を悪化させることも分かってきました。歯ぐきから侵入した歯周病菌が体内の力で死滅しても、菌の内部にあった毒素はそのまま残り血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを阻害してしまいます。逆に、歯周病治療が糖尿病の改善につながるという研究もあります。歯周病と糖尿病は相互に影響を及ぼしているのです。
水野歯科では15年以上前からクリーニングなど治療の前にうがいをしていただき口腔環境を整えてから治療を行う取り組みを始めてきました。
ぜひ、みなさんもうがいをして全身の健康維持の為にも口腔環境、歯周病菌のコントロールをしてみてください。
2022年1月18日 (火)
カテゴリー : 未分類