開院から数年後にインプラント治療を始めた水野歯科は、1988年にブレード式インプラント、1990年にITLインプラント、1993年以降はカルシテックインプラントと、時代に合わせて常に最良だと思われるインプラント治療を続けて参りました。数十年前に埋入したブレード式インプラントも現在メンテナンスを行っておりますが、良好な状態を維持できています。
昔に比べてインプラント治療は身近なものとなり、治療の精度を上げる機械や技術も進歩しています。当院のインプラント治療は審美的な要素も大切にし、患者様の歯肉とインプラントの上部構造(人工歯の部分)がよりマッチするようなインプラント埋入を心がけています。
後述する歯科用CTやサージカルガイドを使用し、埋入位置や角度の微調整にもこだわります。インプラントという分野にも、院内ラボに在籍している歯科技工士との連携がいかんなく発揮されています。
当院で使用しているカルシテックインプラントは、世界4大メーカーの一つとされるZIMMER(ジンマー)社が製造しているインプラントです。世界には100社以上のインプラントメーカーが存在していますが、その中でもカルシテックインプラントは高い知名度を誇り、多くの歯科医院から支持されています。
カルシテックインプラントには、以下のような優れた特徴があります。
HA(ハイドロキシアパタイト)コーティング仕様
ハイドロキシアパタイトとは、歯のエナメル質の97%、象牙質の70%を構成しているいわば歯の主成分です。主成分と同様の成分をインプラントにコーティングすることで、初期の虫歯やエナメル質表面の小さな欠損部を再石灰化させる効果を持っています。
さらに、顎の骨の中に埋められたハイドロキシアパタイトはインプラントと骨の結合も促します。コーティングの剥離などのトラブルがほとんどなく、人体との親和性が高いインプラントです。
顎の骨の量が少ない日本人に適したインプラント
日本人は西洋人に比べて顎の骨の量が少ない傾向にあります。実際、インプラント治療を受ける患者様の大半は骨造成が必要な状態です。サイナスリフトやソケットリフトなどの骨造成治療を行うにあたり、骨造成能力の高いカルシテックインプラントは日本人との相性が良いインプラントと言えます。
チタン製のインプラントよりも早く骨を増やせる分、トータルの治療期間を短縮できるという点もカルシテックインプラントのメリットです。
治療後も安心してメンテナンスを受けられる
治療後のメンテナンスは非常に重要ですが、マイナーなインプラントメーカーを選んだ場合、メーカーがなくなってメンテナンスが受けられなくなるリスクがあります。転居などの理由で別の歯科医院にお世話になる場合も、そのメーカーの取り扱いがないと部品の修理や交換ができませんので注意が必要です。
カルシテックインプラントは長年の実績を持つ安心・信頼できるメーカーです。ほとんどの歯科医院で取り扱いがあり、メンテナンスも充実しています。
精密な検査・診断に不可欠な歯科用CT
歯科用CTの有無は治療の精度に大きく影響しますので、CTを導入する歯科医院は年々急速に増えています。当院もアイキャット(iCAT)のCTを導入し、3D撮影による検査を行っています。レントゲン撮影による平面画像では顎の骨の断面形態を確認できず、血管や神経が走っている場所も完全には特定できません。歯科用CTでは顎の骨の構造を立体的に撮影し、患者様のお口の中を細部まで把握することが可能です。
撮影した画像はシミュレーションソフトに取り込み、歯科医師がPC上で治療計画を立てていきます。検査・診断が精密なほど治療シミュレーションの精度も高くなり、スムーズかつ正確なインプラント埋入手術を行えます。
ナビゲーションシステムを基にしたサージカルガイド
歯科用CTに加え、安全なインプラント治療のために活躍するのがサージカルガイドです。見た目は透明なマウスピースのような形をしており、埋入位置には穴が開いています。インプラント治療の中でも最も危険が伴うインプラント埋入手術において、サージカルガイドは歯肉や骨に穴を開ける適切な位置や角度を「ガイド」してくれます。
サージカルガイドはシミュレーション時の情報をベースに作られますが、当院がシミュレーションソフトとして使用しているのがiCATナビゲーションシステムです。CTデータをPCに直接読み込ませ、多角的なシミュレーションを行ってインプラントの埋入位置を決定します。手術時はサージカルガイドを口腔内にはめ込み、ガイドの通りにインプラントの埋入を進めれば、シミュレーションと同様の正確・精密な治療を実現することができます。